COLUMN
BtoBの事例ページが効かない理由と意思決定を後押しする設計
「実績ページはあるのに、問い合わせの決め手にならない」——BtoBサイトでよく聞く悩みです。事例数は20件、30件と並んでいるのに、商談の場で「御社の事例を見て」と言われない。私たちFUTSUが東濃や名古屋圏のBtoB企業からご相談を受けるとき、サイト全体ではなく事例ページだけを集中的に組み替える提案をすることが少なくありません。理由はシンプルで、検討者が最後の一押しを求めて見るのが、ほぼ間違いなくここだからです。
この記事では、効果の薄い実績ページを「意思決定を後押しする情報設計」に組み替えるための観点を、現場の感覚を交えながら整理します。
なぜBtoBの事例ページは「読まれているのに効かない」のか
アクセス解析を見ると、事例ページは想像以上に見られています。私たちが多治見の製造業さんで計測したケースでは、トップページの次に滞在時間が長いのが事例一覧でした。にもかかわらず問い合わせにつながらないのは、見ている人と書いている人の目的がズレているからです。
検討者が事例ページを開く瞬間は、たいてい「この会社に頼むかどうか、社内で説明する材料を探している」タイミングです。つまり比較・稟議の支援ツールとして読まれている。ところが多くの実績ページは制作側の目線で書かれていて、写真と「お客様の声:とても満足しています」だけ、というケースが珍しくありません。
事例ページに必ず入れるべき4つの情報ブロック
私たちFUTSUが事例ページを再設計するときは、必ず次の4つを1セットにします。順番も大事で、上から下に読むだけで「自社に当てはまる/当てはまらない」が判断できる構造にします。
- 企業プロフィール:業種、従業員数、地域、担当者の役職まで。「同じ規模・同じ業種か」が最初のフィルターです
- 課題と背景:依頼前にどんな状況で、何を試して、なぜうまくいかなかったか。ここが共感の入口になります
- 解決の打ち手:どんな方針で、何を優先し、何を捨てたか。プロセスを見せると進め方への信頼が生まれます
- 結果と数値:問い合わせ件数が月3件から12件に、見積もり依頼の平均単価が1.8倍に、など具体的に
「数字が出せない」事例の救い方
「うちは数字を出せる案件ばかりじゃない」というご相談もよく受けます。BtoBは商談プロセスが長く、Web経由のCVだけを切り出しにくい業種もあります。そんなときは、次のような定性的な変化で具体性を担保します。
- 営業の初回訪問で「サイトを見ました」と言われる頻度が増えた
- 採用応募者の質問が「事業内容の確認」から「具体的な働き方」に変わった
- 既存取引先から「新規事業の相談先として紹介したい」と声がかかった
数字が無いなら、変化の前後を一文で対比させるのが効きます。「以前は◯◯だったが、今は△△になった」という構造。これを担当者の実名・役職とセットで載せられれば、説得力は十分に出ます。
一覧ページの「絞り込み」が成約率を決める
個別の事例ページを磨いても、一覧から目的の事例にたどり着けないと意味がありません。20件以上の事例を持つ企業ほど、絞り込み機能の設計が成約率を左右します。
最低限ほしいのは「業種」「課題テーマ」「規模」の3軸。岐阜の中小企業さんのサイトで実装した際は、それまで一覧の3ページ目までしか見られていなかったのが、絞り込み導入後は該当する2〜3件に直接アクセスされる動線に変わりました。検討者は全件読みたいわけではなく、自分に近い1件を探しているだけ、ということです。
タグの粒度は欲張らないこと。10種類以上のタグを並べると、結局どれを押せばいいか分からなくなります。各軸4〜6個に絞るのが現実的です。
事例ページから次の行動へつなぐ導線
事例ページの末尾に「お問い合わせはこちら」だけ置くサイトをよく見ますが、これは出口を1つに絞りすぎています。事例を読み終えた人は、検討の温度感がバラバラです。すぐ相談したい人もいれば、社内で共有したい人、もっと事例を見たい人もいる。
私たちが提案するのは「関連事例3件」「資料ダウンロード」「見積もり相談」の3つを並べる構成です。土岐市の卸売業のお客様では、PDF版の事例集ダウンロードを追加しただけで月の問い合わせ前段階のリード数が4倍になりました。資料ダウンロードは「まだ問い合わせるほどじゃない」層を逃さないための仕掛けです。
事例ページの組み替えはFUTSUへご相談ください
事例ページは、サイトの中でも費用対効果がもっとも高い改善対象です。新規制作ではなく既存ページの構造を組み替えるだけで成果が変わることも多く、私たちFUTSUは土岐市・多治見市・瑞浪市・恵那市・中津川市、そして名古屋圏のBtoB企業から「実績ページだけ作り直したい」というご相談を継続的にいただいています。
「うちの事例は地味で見せ方に困っている」「数を増やしたいけど取材の進め方が分からない」——そんな段階でも構いません。私たちの事例ページをご覧いただいたうえで、お問い合わせフォームまたは無料お見積もりからお気軽にご相談ください。御社の事例が「ただ並んでいる実績」から「商談を後押しする資産」に変わるよう、一緒に組み替えていきます。