COLUMN
岐阜の製造業がExcel在庫管理をやめる日|クラウド移行の現実解
「在庫はExcelで足りている」——岐阜県内の製造業や卸売業の管理部門で、私たちFUTSUがよく耳にする言葉です。確かにExcelは万能で、初期費用もかかりません。ただ、現場をよく見ると同じファイルが3つの部署で別々に更新されている、月末の棚卸しに丸2日かかる、入力ミスで欠品して取引先に謝罪——そんな光景が当たり前になっていないでしょうか。
この記事では、土岐市・多治見市・瑞浪市あたりの中小企業を念頭に、Excel在庫管理からクラウド移行で実際にどれくらい工数とミスが減るのか、費用はどの程度か、補助金はどう使えるのかを、できるだけ具体的な数字で整理します。
Excel在庫管理が静かに生んでいる「見えないコスト」
私たちが土岐市内のある金型部品メーカー(従業員18名)でヒアリングしたとき、在庫関連で発生していた工数は次のようなものでした。
- 毎日の入出庫入力:1日30分 × 22営業日 = 月11時間
- 月末棚卸しと差異調整:2名 × 2日 = 月32時間
- 営業からの「在庫いくつある?」電話対応:1日3〜5件、合計 月8時間
合計で月50時間以上。さらに年に2〜3回、入力ミスによる欠品で特急便を手配し、1回あたり3〜5万円の追加コストが発生していました。「Excelはタダ」という感覚の裏で、実際には年間100万円規模の工数が溶けているケースは珍しくありません。
クラウド在庫管理に移すと、何がどう変わるのか
クラウド在庫管理ツール——たとえば zaico、ロジクラ、スマートマットクラウド、flam といったサービス——に移すと、現場で起きる変化は地味ですが確実です。
- 入力:スマホでバーコードを読むだけ。倉庫から事務所に戻って入力する往復がなくなる
- 共有:「最新の在庫表どれ?」が消える。営業も製造も同じ画面を見る
- 履歴:誰がいつ何個動かしたか全部残る。ミスの原因究明が5分で終わる
先ほどの土岐市の金型メーカーでは、移行後3ヶ月で月50時間 → 月22時間に圧縮できました。半分以下です。月末の棚卸しは2日から半日になり、担当者が「土曜出勤しなくてよくなった」と言ったのが印象的でした。
気になる費用感とIT導入補助金の組み合わせ
「クラウドって高いんでしょ?」と聞かれますが、実態は次のとおりです。
- 月額:3〜5ユーザーで月5,000〜15,000円が中心価格帯
- 初期設定:商品マスタ整備・現場フロー設計込みで20〜80万円
- バーコードリーダーやラベルプリンタ:合計5〜15万円程度
そして大事なのが IT導入補助金 です。クラウド在庫管理ツールの多くは「IT導入支援事業者」として登録されたベンダー経由で導入すれば対象になります。通常枠で補助率1/2、条件によってはインボイス対応枠で3/4まで。たとえば初期費用60万円+年間ライセンス18万円のプランなら、自己負担はおよそ20〜40万円に収まる計算です。
岐阜県や多治見市の商工会議所では、補助金の申請相談会も定期的に開かれています。私たちFUTSUがご相談いただく場合も、まずこの補助金が使えるかの確認からスタートします。
移行で失敗しないための3つのチェックポイント
私たちが見てきた失敗例は、ほぼ次の3つに集約されます。
- 商品マスタが整理されていない:同じネジが「M6×20」「M6-20」「6×20ネジ」と3通りで登録されており、移行後も二重在庫が発生した
- 現場の通信環境を確認していない:倉庫の奥でスマホが圏外になり、結局メモして後から入力するハメに
- 会計や受発注システムとの連携を後回しにした:在庫だけクラウド化し、結局Excelに転記し直す二度手間に
ツール選びそのものよりも、導入前の業務整理が成否を決めます。逆に言えば、ここさえ押さえれば中小企業でも3〜6ヶ月で定着させられます。
土岐・東濃エリアの在庫管理DX、お気軽にご相談ください
株式会社FUTSUは岐阜県土岐市のWeb制作会社ですが、サイト制作だけでなく、東濃地方の中小製造業・卸売業の皆さまから「Excelをそろそろ卒業したい」というご相談を多くいただきます。ツール選定・補助金申請のサポート・商品マスタ整理・現場への定着支援まで、地に足のついた形で伴走します。
「うちの規模で本当にクラウドが合うのか」「いくらかかるのか」だけでも、まずは一度お話を聞かせてください。岐阜・多治見・瑞浪・恵那・中津川エリアであれば現地訪問も可能です。お問い合わせフォーム または 無料見積もり からお気軽にどうぞ。会社のことは こちら からご覧いただけます。
NOT JUST DESIGN. ——見た目だけでなく、現場が回る仕組みまで。それが私たちFUTSUの仕事です。