COLUMN
美濃焼の窯元がECで売る|土岐市から始める通販構築の現実解
「展示会と卸が止まり、ECを始めたいが何から手をつければいいか分からない」——土岐市や多治見市の窯元さん、瑞浪の卸売業者さんから、ここ数年こうした相談をいただく機会が確実に増えました。私たちFUTSUは岐阜県土岐市のWeb制作会社として、美濃焼に関わる事業者の皆さまの近くで仕事をしています。この記事では、Shopify・BASE・自社EC(WordPress+WooCommerceなど)の3つの選択肢を、手数料と運用負荷という現場で効く2軸で比較し、どこから始めるべきかを整理します。
まず押さえる:美濃焼ECの「3つの壁」
プラットフォームを選ぶ前に、自社の現場で「この3つが回せるか」を確認してください。例えば、織部や志野の質感は標準的なスマホ撮影では伝わりません。送料は1点物のぐい呑みと5kgの大鉢で全く違いますし、窯出しのタイミングで在庫が一気に増減する事業者も多い。これらはプラットフォームの機能では解決しない、運用側の問題です。逆に言えば、ここが整っていれば、最初は無料サービスからでも売上は立ちます。
BASE・Shopify・自社ECの実務比較
BASEは初期費用・月額無料、決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%。月商10万円なら手数料は約7,000円程度で、最初の一歩としては最も軽い。ただし月商が50万、100万と伸びると手数料負担が重くなります。
Shopifyはベーシックプランで月額3,650円前後+決済手数料3.55%〜。アプリで多言語化や卸売価格表示も実装でき、海外販売や卸サイト併設を狙う窯元に向きます。私たちが土岐市の窯元さんに提案する場合、月商30万円を超える見込みがあればShopifyを軸に検討します。
自社EC(WordPress+WooCommerceなど)は、月額のシステム手数料がかからず、決済手数料のみ。サーバー代月1,500円程度で運用でき、長期的には最安。ただし保守・セキュリティ対応・障害対応が自社責任になり、社内にWeb担当者がいない場合は外注前提です。
どこから始めるか:判断フロー
よくある失敗が、いきなり自社ECを200万円かけて作り、月3件しか売れない状態で半年が過ぎるパターンです。私たちが土岐・多治見の事業者にお伝えしているのは、「最初の半年はBASEで売れる商品を見極め、見えてきたらShopifyへ移行する」という段階的な進め方。商品の写真・説明文・梱包フローはどのプラットフォームでも資産として持ち越せます。
ただし、卸売業者で「小売店向けの会員価格EC」を作りたい場合や、海外バイヤーへの販売を見据える場合は、最初からShopifyで設計したほうが結果的に安く済みます。BtoB機能を後付けで作り直すのは負担が大きいためです。
運用で勝負が決まる:3つの実務ポイント
プラットフォーム選びよりも、運用の中身がはるかに重要です。具体的には次の3点。
- 商品写真は1点あたり最低5枚:正面・斜め上・側面・底(高台)・手に持ったサイズ感。美濃焼は手触りと重さが価値の一部なので、必ず重量g表記も入れる
- 窯元・作り手の物語ページ:「土岐の◯◯窯、四代目」「織部釉を独自配合」など固有の情報を1ページ以上。ここが弱いと価格競争に巻き込まれる
- Instagramと連動した日常運用:窯出しの様子、新作の試作、工房の四季。EC単体ではなく、見つけてもらう導線とセットで設計する
東濃地方の窯元には、何百年と積み重ねてきた物語があります。それをWebの言葉と写真に翻訳することが、ECの本当の仕事だと私たちは考えています。
お気軽にご相談ください
株式会社FUTSUは岐阜県土岐市を拠点に、美濃焼の窯元さん・卸売業者さんのEC立ち上げと運用を伴走支援しています。「BASEで始めたけれど次が見えない」「Shopifyの見積もりが妥当か分からない」「写真と文章から手伝ってほしい」——どんな段階のご相談でも構いません。土岐・多治見・瑞浪・恵那・中津川エリアであれば直接工房にお伺いし、現場を見てからご提案します。
初回のご相談・お見積もりは無料です。お問い合わせフォームまたは無料見積もりページからお気軽にご連絡ください。私たちの考え方は会社案内、これまでの仕事は制作実績でご覧いただけます。