COLUMN
「コードを書く」を、AIに任せる時代へ。Claude Codeで変わる、私たちの作り方。
「AIにコードを書かせる」と聞くと、なんだか冷たい感じがするかもしれません。
人が考えて、人が手を動かしてこそ、いいものができる。私たちもずっと、そう思ってきました。
でも、ここ1年でその考え方は少し変わりました。きっかけは、Anthropic社が提供する「Claude Code(クロードコード)」というツールです。
これは、私たち作り手にとって「考える時間を取り戻すための道具」でした。今回は、Claude Codeとは何なのか、どう使うのか、そして私たちFUTSUがなぜ日々の制作に取り入れているのかをお話しします。
Claude Codeとは?「会話するAI」ではなく「作業するAI」
ChatGPTやClaude(チャット版)は、質問するとテキストで答えてくれる「会話するAI」です。
一方、Claude Codeは「実際にファイルを開いて、書いて、確かめてくれるAI」です。
たとえば「このサイトのお問い合わせフォームに確認画面を追加して」と日本語で頼むと、
- プロジェクト全体のファイル構造を読み取り
- 関連するコードを探し出し
- 必要な修正を加え
- 動作確認まで行う
ここまでを、ターミナル(黒い画面)の中で自律的にやってくれます。
「AIに相談する」のではなく「AIに任せる」。この一歩の違いが、現場では本当に大きな違いになります。
使い方は、驚くほどシンプル
Claude Codeを使い始めるのに、特別な準備はほとんど必要ありません。公式の概要は、Claude Code(Anthropic)や公式ドキュメントでも確認できます。
1. インストール
Node.js(v18以上)が入っているパソコンで、ターミナルに以下を打つだけです。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
2. プロジェクトに移動して起動
作業したいフォルダに移動して、claude と打ちます。
cd ~/projects/my-website
claude
3. あとは、日本語で頼むだけ
このトップページのファーストビューに、
スクロールを促すアニメーションを追加してください。
これだけです。
英語で書く必要も、コードを貼り付ける必要もありません。プロジェクトのフォルダにいれば、Claude Codeが勝手にファイル構成を読み取って、必要な場所に手を入れてくれます。
私たちが感じている、3つの大きなメリット
実際にFUTSUの制作現場で使ってみて、これは本物だと感じた点を3つお伝えします。
① 「探す時間」がほぼゼロになる
Web制作の仕事の半分以上は、実は「探す時間」です。
「このCSS、どこで定義されてたっけ?」「このコンポーネント、何回使い回してる?」——大規模なサイトほど、コードを書く時間より、コードを読む時間のほうが長い。
Claude Codeは、プロジェクト全体を一気に読み取って、関係する箇所を全部見つけてくれます。「探す」という作業から解放されるだけで、1日の集中力の使い方が変わります。
② 「面倒な単純作業」を任せられる
たとえば、
- 30件の事例ページに、同じ構造でメタ情報を追加する
- 古い書き方のコードを、新しい書き方に一括で書き換える
- スマホ表示だけ崩れているページを全部見つけて直す
こういう「やればできるけど、やりたくない作業」を、丁寧に正確にこなしてくれます。
③ 「考えること」に時間を使える
これが一番大きなメリットかもしれません。
単純作業をAIに任せると、私たち人間に残るのは「何を作るか」「なぜ作るか」を考える時間です。
お客様の事業をどう伝えるか。どんな導線が一番自然か。この色は、本当にこの会社らしいか。——AIには判断できない、人間にしかできない部分に、ちゃんと時間を使えるようになります。
注意しておきたいこと
便利なツールですが、万能ではありません。私たちが現場で気をつけているポイントも正直にお伝えします。
- 無料では使えません。 Claude Pro(月20ドル前後)以上のプラン、もしくはAPI従量課金が必要です。
- AIが書いたコードは、必ず人がレビューします。 自然な見た目でも、意図と違う実装になっていることがあります。
- 機密情報の扱いには注意が必要です。 プロジェクトに含めるファイルは、事前に確認しておきましょう。
- 「丸投げ」では良いものは作れません。 最初の指示が雑だと、出てくるものも雑になります。
「AIに任せる」と「AIに丸投げする」は、まったく違います。任せるためには、こちらが意図を明確にする必要がある。 これは、人に依頼するときと同じです。
私たちFUTSUが、Claude Codeを使う理由
私たちは、最新のツールを使うこと自体が目的ではありません。
ただ、お客様にお渡しするWebサイトの「裏側の作り込み」や「納品後の改善」にもっと時間を使いたい。そのために、機械にできることは機械に任せたい。それだけです。
Claude Codeのおかげで、以前なら2日かかっていた作業が半日で終わることがあります。その浮いた1日半で、お客様の文章をもう一度読み直したり、運用しやすい管理画面の細部を整えたり、見えない部分の品質を底上げできるようになりました。
速くなったぶん、丁寧になれる。
これが、私たちがClaude Codeを使い続けている、いちばんの理由です。
最後に
「AIに仕事が奪われる」という言葉をよく聞きます。
でも私たちは、AIは「人がやるべきこと」を浮かび上がらせてくれる道具だと感じています。
機械的な作業から解放されると、お客様と話す時間が増える。考える時間が増える。試す回数が増える。結果、もっと良いものが作れる。
派手な技術トレンドを追いかけるためではなく、目の前のお客様の事業を、ちゃんと前に進めるために。 これからもFUTSUは、新しい道具を、地に足をつけて取り入れていきます。